厚木・相模川を視察研修で訪問
- まは
- 2017年4月9日
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毎日新聞の記事です。
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愛知県豊川市を流れる佐奈川で、河川の環境整備事業などを推進しているNPO法人「佐奈川の会」(近藤健治代表)のメンバー9人が4月、厚木市酒井の相模川河川敷にある絶滅危惧種のキク科多年草カワラノギクや、近くにある県内広域水道企業団の相模大堰(おおぜき)などを視察した。
同会は「自然環境と共生できるまちづくり」を基本理念に、愛知県東三河地方を流れる佐奈川の環境改善に関する事業を展開。市民や行政、企業の協力を得て、近隣小中学校と連携したホタルやメダカ育成プロジェクト、花壇整備、子どもサミット、いかだ下りなど多数の事業を実施している。
案内役を務めたのは、相模川など一部水系の河原に自生するカワラノギクを守るNPO法人「厚木の川の環境を良くする会」(西井伯夫会長)のメンバーと、県水産技術センター内水面試験場(相模原市緑区)、厚木市環境農政部職員ら10人。
視察の一行は河川敷を散策。西井会長からカワラノギクの保護活動や河川敷の生態系などについて説明を受けた。また、相模大堰では県内広域水道企業団の案内で、堰に併設されている魚道(水路)を見学。内水面試験場の利波之徳場長から「昨年はアユの稚魚が3000匹遡上(そじょう)したことが確認され、今年も遡上は順調です」と聞くと、堰の上から稚魚をカウントしている監視員の作業を興味深く見ていた。
視察後の意見交換では、佐奈川の会メンバーから「私たちの佐奈川は相模川に比べ、もっと小さい。大きな領域をどう管理しているのか」「会の存続をどうするかという悩みがある」という質問があり、西井会長は「存続は県など行政の理解次第だと考えているが、草刈り作業など管理面は河川流域の住民の関心と協力がなくては難しい」と答えていた。
西井会長は「川に関心を持ってほしいと願って開催している活動はとても素晴らしい。地域の人たちと川づくりを続けてほしい」と話した。【長真一】
